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Activity

デジタルヒューマン・シンポジウム2015

デジタルヒューマン工学研究センター(DHRC)では2001年の発足以来,大学・民間企業・非営利団体と連携して,身体機能モデルとそれに基づく製品設計,歩行データベースを基軸とした健康増進,日常行動の科学と子供の事故予防,そして生活機能変化に適応する社会の創造などで成果を上げてきました. DHRCとして最後の開催となる第14回デジタルヒューマン・シンポジウムのテーマは「デジタルヒューマンの総括と未来」です. 身体機能から生活機能まで,計測・分析・モデル化・共有する技術の変遷と最新の成果をご紹介すると共に,デジタルヒューマン技術の意義と可能性を議論するために連携しているパートナーの方々にご講演を頂きます. シンポジウム終了後には,デジタルヒューマン工学研究センターのラボにてオープンハウスを行います. 我々の研究の全てを知って頂く機会となること,そして我々の技術やその応用展開について議論する機会となることを期待しています.

新着情報

開催概要

テーマ:  デジタルヒューマンの総括と未来
日時: 2015年3月13日(金) 10:00~
場所: 
参加費: 無料
主催:  独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター(DHRC)
後援: サービス学会

プログラム

講演順,講演タイトル等は変更される可能性がございます.

09:30開場・受付開始
10:00~10:10 開会挨拶
西田佳史 (デジタルヒューマン工学研究センター 首席研究員)
10:10~10:35 内部講演1
「デジタルヒューマンモデルのこれまで・これから」
多田充徳 (デジタルヒューマン工学研究センター 研究チーム長)
10:35~11:00 内部講演2
「デジタルヒューマン研究における歩行評価技術のこれまで・これから」
小林吉之 (デジタルヒューマン工学研究センター 主任研究員)
11:00~11:25 内部講演3
「デジタルヒューマンモデルによる生活デザイン技術のこれまで・これから」
北村光司 (デジタルヒューマン工学研究センター 主任研究員)
11:25~12:45昼食
12:45~13:25 「デジタルヒューマン研究の総括・未来」
持丸正明 (デジタルヒューマン工学研究センター センター長)
13:25~13:50 招待講演1
「工学と経営学の連携がもたらす共創価値」
戸谷圭子 様 (明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授)
13:50~14:15 招待講演2
「自動車開発におけるデジタルヒューマンモデルの活用」
西川一男 様 (マツダ株式会社 技術研究所 先進車両構造研究部門 部門統括研究長)
14:15~14:35休憩
14:35~15:00 招待講演3
「重工業におけるデジタルヒューマン活用への取り組み」
志子田繁一 様 (川崎重工業株式会社 技術開発本部 システム技術開発センター システム統合技術部 第三課)
15:00~15:25 招待講演4
「総合スポーツ用品メーカーによる健康サービス事業運営について ~現場での運動・動作評価事例から~」
上向井千佳子 様 (ミズノ株式会社 研究開発部 主任研究員)
15:25~15:50 招待講演5
「キッズデザインツールズの創造的活用」
金井宏水 様 (公益社団法人 日本インダストリアルデザイナー協会 理事)
15:50~16:15 招待講演6
「コミュニティで作る社会参加支援地図と健康増進プログラム」
栄健一郎 様 (医療法人社団康人会 適寿リハビリテーション病院)
16:15~16:25 閉会挨拶
多田充徳 (デジタルヒューマン工学研究センター 研究チーム長)
16:30~18:00オープンハウス: DHRC見学会

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講演概要

提出されたものから順次掲載いたします.

招待講演

戸谷圭子様 (image)

戸谷圭子 様

明治大学大学院 グローバル・ビジネス研究科 教授

西川一男様 (image)

西川一男 様

マツダ株式会社 技術研究所 先進車両構造研究部門 部門統括研究長

略歴
1986年明治大学工学部卒業,マツダ㈱入社.

自動車の実験研究を経て,2012年技術研究所 先進車両構造研究部門 部門統括研究長,2013年より広島大学大学院工学研究科博士課程後期に在籍,現在に至る.

自動車の人間工学,感性工学,軽量化に向けた構造や材料工法の研究などに従事. 日本機械学会,日本人間工学会,自動車技術会などの会員.

講演概要
自動車と人間動作の関わりは,乗降動作や運転操作機器を巧みに操って運転する動作が主体である. 人間の体格は様々であり多様な動作を伴っているので,客観的で定量的,かつ短時間に評価するために,自動車開発の中でデジタルヒューマンモデルを活用している. 乗降動作は,下肢の負担,上半身の負担,骨盤周りの乗降負担を評価するモデルを構築した. 運転操作は,腕や脚の機械特性や発揮力を運転操操作方向の拘束を考慮した楕円体モデルで表現し運転操作機器への設計適用法を構築したので,この活用事例を報告する.

志子田繁一様 (image)

志子田繁一 様

川崎重工業株式会社 技術開発本部 システム技術開発センター システム統合技術部 第三課

略歴
1990年3月 山梨大学工学部機械システム工学科卒業
1992年3月 山梨大学大学院工学研究科精密工学専攻修了
1992年4月  川崎重工業株式会社入社 技術開発本部システム技術開発センターに配属
パラレルメカニズム,レーザ溶接ロボットシステム,HRP体感提示装置,地雷探知システム,
その他メカトロシステムの機構設計・解析に関する研究・開発に従事
また3次元CAD設計の導入推進に関わる
2008年頃よりデジタルヒューマン研究を開始
2012年4月  システム統合技術部 主席研究員
現在に至る

講演概要
デジタルヒューマンは主に自動車や電気製品など等身大の製品に対する活用の中で発展してきたが,本発表では重工業分野でのデジタルヒューマン活用事例について紹介する. なぜ当社がデジタルヒューマンを使うことになったのかを述べ,その活用に向けてどのように取り組んできたかを紹介する. さらに実際に事業部門において製品の設計・生産に活用した事例を紹介する. 最後に現状の課題を示し,その解決に向けた今後の取り組みや,デジタルヒューマン研究に対するユーザからの期待を述べる.

上向井千佳子 様

ミズノ株式会社 研究開発部 主任研究員

略歴
1990年 Adelphi大学大学院卒業 運動生理学専攻.
1990年  ミズノ㈱入社,研究開発部に配属.
入社後,競技力評価とコンディショニング研究を担当.
2008年  技術開発部 健康商品開発課で用具・運動プログラム開発に携わり,2012年から研究開発部主任研究員として子どもから高齢者に至る
健康体力づくりの研究及び新規ビジネス立ち上げに従事.
 アメリカスポーツ医学会公認ヘルスフィットネススペシャリスト・運動負荷試験技師
金井宏水様 (image)

金井宏水 様

公益社団法人 日本インダストリアルデザイナー協会 理事

略歴
武蔵野美術大学 産業デザイン学科 工業デザイン専攻 卒業

武蔵野美術大学 大学院 工業デザイン修士過程 中退

株式会社TDC代表取締役(現職)

民生商品のデザインを中心に,製造メーカーからの受託による商品開発を主業務とし,長年プロダクトデザインの実践現場を経験.

2011年度より(公社)日本インダストリアルデザイナー協会のスタンダード委員会内にキッズデザイン部会を設置し,子どもの安全に関する研究活動を行っている.

実践女子大学,共立女子大学においてプロダクトデザインの講座を4本担当.

講演概要
これまで,日本では子どもの身体寸法・能力などに関する科学的データとして,設計者が参照できるようなものが存在しなかったが,ここ数年で,子どもの実測データが充実してきた. しかし,必ずしもデザイナーやメーカーが使いやすい形になっていないという課題があった. そこで,デザイナーなど,実際に商品や環境の企画・開発に携わる専門家が仕事の現場で活用し易いかたちにして提供することを目的としてプロジェクトを発足し,「キッズデザインツールズ」を開発した. その過程と内容を紹介する. キッズデザインツールズが実際の仕事の中でどのように活用されているか,今後どのような可能性があるかなどを探る. また,実際にデザイン演習課題の中で活用されている教育現場の紹介とともに,様々な教育の現場でのツールの活用を考える. 最後に,書籍や媒体を通じたキッズデザインの普及啓発活動を紹介する.

栄健一郎様 (image)

栄健一郎 様

医療法人社団康人会 適寿リハビリテーション病院

略歴
1996年  神戸大学医療技術短期大学部 理学療法学科卒業
同年 医療法人康人会 適寿リハビリテーション病院 入職
1998年 同法人同病院 理学療法室主任
2006年 同法人 理事・同病院リハビリテーション部 科長
2012年 同法人同病院 リハビリテーション部 部長
2014年より現職 同法人 理事・経営本部副本部長

講演概要
医療法人社団康人会(以下,当法人)は,リハビリテーション専門病院である,適寿リハビリテーション病院を中心とし,在宅診療,訪問看護,訪問リハビリ,福祉用具レンタル・販売,地域包括支援センターを運営している.

当法人の在る神戸市長田区丸山地区は高齢化がすすみ1万1千人の人口に占める65歳以上の割合は35%と高率となっている(神戸市の高齢化率は23%).

環境は六甲山系中腹にあたり坂道が多いうえに歩道が少なく,専ら住民の移動手段は自家用車と市営バスである. 地区内の商店街は消滅し,点在する商店も徐々に減少している.

そんな地域で数年前より「坂道を障壁とせず」,むしろ使いこなして「自らの健康」を勝ち取ろうと「町全体がリハビリテーション室構想」と銘打って自治会と当法人でいくつかの取り組みをはじめている. 今回はとりくみのひとつである「地域マップづくり」について報告する.

内部講演

持丸正明 (image)

持丸正明

デジタルヒューマン工学研究センター センター長

略歴
1993年,慶應義塾大学博士課程生体医工学専攻修了.同年,博士(工学). 同年,工業技術院生命工学工業技術研究所入所. 組織改編により,2001年,産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究ラボ,副ラボ長. 2010年,デジタルヒューマン工学研究センター,センター長. 同年,サービス工学研究センター,センター長(兼務).

専門はバイオメカニクス,人間工学. 人間の形状,運動,行動,感性の計測とモデル化,産業応用に関する研究に従事. 近年は,製造業のサービス化の研究に関わる. 2008年より,ISO TC159/SC3国際議長.

講演概要
デジタルヒューマン技術とは,人間機能を計算機上にモデル化し製品との人間の相互作用をシミュレーションすることで,操作性が良く安全な製品のデザインを支援するためのものである. これは,いまでもデジタルヒューマン研究の中核であり,基盤となっている. IoT時代になり,人間機能を店舗や実生活でセンシングでき,そのデータに基づいて顧客の個人特性に応じたサービスが提供できるようになってきた. これは,デジタルヒューマン技術がシステムや社会に「組み込まれて」,サービスとともに運用される段階に進んだことを意味する. サービスを通じて顧客との長期的な関係を構築し,得られた顧客データベースをマイニングして,製品・サービスのリデザインに活用していく. このビジネスを社会実装し,持続させるために経営学との連携を図る. 本講演では,このようなデジタルヒューマンの流れを総括し,未来を俯瞰する.

多田充徳 (image)

多田充徳

デジタルヒューマン工学研究センター 研究チーム長

略歴
2002年奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報システム学専攻修了. 同年4月より産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究ラボ.現在に至る.

ロボティクスやバイオメカニクスを背景に持ち,手指の触覚機能や筋骨格構造のモデル化とそのコンピュータシミュレーションに従事. また,これらのモデルを工業製品の操作性や安全性の向上に役立てるための研究も実施.博士 (工学).

講演概要
工業製品の使いやすさをコンピュータ上で仮想的に評価すること目的とした「デジタルヒューマン」研究の開始以来10年以上が経過した. 研究の初期には,寸法計測データに基づき個人差のある多様な体形を生成することに主眼が置かれていたが,最近では運動計測データや運動学的な拘束条件に基づく運動の生成,生成した運動に基づく力学指標の計算,そしてこの指標に基づく製品設計段階での仮想評価の実現のように,実際の設計現場でも活用されるようになりつつある. 従来のデジタルヒューマンでは,使いやすさを評価するために,リンクモデルを用いた計算が行われていた. しかし,人の体感を評価するためには,筋骨格モデルのように内部構造を含んだモデルが不可欠となる. これを実現するために,筋骨格モデルの開発を進めるとともに,その妥当性を検証するための筋骨格運動計測も実施している. 本発表では,デジタルヒューマン研究の「これまで」を振り返るとともに,「これから」のデジタルヒューマンのあるべき姿を概観する.

小林吉之 (image)

小林吉之

デジタルヒューマン工学研究センター 主任研究員

略歴
2007年 早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了,博士(人間科学). 同年国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所運動機能系障害研究部流動研究員. 2009年より日本学術振興会特別研究員. 同年,米国University of Connecticut,Center for the Ecological Study of Perception and Action,外来研究員. 2010年より(独)産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター研究員. 2014年より同デジタルヒューマン工学研究センター主任研究員.

子どもから高齢者まで,様々な年代の「歩行」の研究に従事し,特に,高齢者にみられる転倒リスクの評価システムの開発や転倒しやすい者の歩行特徴の分析に詳しい. 近年では,実験室で計測されるDeepデータと,現場で計測できるBigデータとの関連に着目している.

講演概要
デジタルヒューマン研究センターで歩行の研究を開始して早くも5年が経過した. 当初はダイエットや美しさも研究の目標として挙がっていたが,リソースの集中という観点から高齢者の転倒予防に主眼が置かれ,転倒リスク評価装置の開発を進めてきた. その後,基盤となる技術が育ったこともあり,最近では児童や若年者も含めた歩行や走行動作の評価や,歩行データベースの開発などにも研究が広がりつつある. また,当該技術の発展とともに,現場でのデータ計測の必要性が増してきている. 本発表では,デジタルヒューマン研究センターで行われてきた歩行に関する研究の「これまで」と「これから」について紹介したいと考えている.

北村光司 (image)

北村光司

デジタルヒューマン工学研究センター 主任研究員

略歴
2008年 東京理科大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士課程修了,博士(工学). 同年産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター研究員. 2013年よりデジタルヒューマン工学研究センター主任研究員.

子どもの傷害予防・キッズデザインの研究に従事し,特に,傷害データを収集するためのサーベイランスシステムの開発や傷害データの分析,傷害予防教育のためのコンテンツや教育方法の開発に従事. また,主に高齢者を対象とした生活デザインのための情報処理技術の研究に従事.

講演概要
デジタルヒューマン工学研究センターでは,「生活」をデジタルヒューマン技術が取り組む重要な軸の1つであると考え,研究を進めてきた. 従来のデジタルヒューマン技術では,生活の場面を切り取り,各場面における身体機能や行動特性を取り扱ってきたが,今後重要となる,人々の豊な生活を引き出す機能を実現するためには,新たな製品開発やサービス開発,社会システムデザインをバラバラに行うのではなく,これらを総合し,生活全体をデザイン可能にする方法論が不可欠である. 本発表では,そのような新たな生活デザインを可能とする基本技術として,生活の表現系の構築技術や生活データ分析・活用技術について紹介する. また,生活デザイン技術を基盤とした産業創生に向けた展望についても紹介する.

事前参加登録

シンポジウム当日は受付開始から開会までの時間が短いため,受付は混雑が予想されます.当日の受付を円滑に行なうため,参加をご希望の方には事前登録をお願いしておりますのでご協力をお願いいたします.

事前登録の受付は終了しました.

事前登録されていない方でも当日受付していただくことでご参加いただけますが,お名前等をご記入いただくため多少余計にお時間がかかります.

Web事前登録に関するお問い合せは堀俊夫([javascript protected email address])までご連絡ください. また,それ以外のお問い合せはデジタルヒューマン・シンポジウム事務局([javascript protected email address])までご連絡ください.
なお,事前登録後に参加できなくなった場合でも,特にご連絡いただく必要はございません.

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