国立研究開発法人 産業技術総合研究所
人間情報研究部門
Human Informatics Research Institute
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【人間情報研究部門】シンポジウム

ニューロリハビリシンポジウム 2017 「介入と評価—パラダイムシフトに向けて—」

リハビリテーション(以下、リハビリ)訓練によって脳内にどのような変化が起き回復に繋がるのかを解明し、効果的な訓練を実現するための基盤技術—ニューロリハビリ技術の開発が注目されています。 産総研では、この研究を戦略的に推進しています。

ニューロリハビリ技術を確立するためには、リハビリ訓練を行った際に生じる脳活動の変化をモニタリングし、回復機序を神経科学的に明らかにすること、またその知見を用いて効果を最大化する介入方法を開発することなどが有効であると考えられます。 産総研 情報・人間工学領域は、各種の介入方法の開発と併せて、それらの有効性を大規模な医療・介護・福祉データに基づいて追跡・評価する手段の研究を進めています。 将来的には、効果的なリハビリ訓練サービスを個々の状況やニーズに応じて提供できるような医療の支援を目指しています。

情報・人間工学領域 人間情報研究部門 研究部門長 持丸正明

新着情報

開催概要

シンポジウム名  産総研 ニューロリハビリシンポジウム 2017 「介入と評価—パラダイムシフトに向けて—」 (案内用ポスター)
大会長 持丸 正明 (人間情報研究部門 研究部門長)
実行委員長 肥後 範行 (人間情報研究部門)
日時  2017年10月21日 (土) 13:00~ (受付は12:00より開始)
内容  講演 (4件)ポスターセッション (24件程度)
会場  機械振興会館 B2ホール (東京都港区 東京タワー向かい)
〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 (http://www.jspmi.or.jp/kaigishitsu/access.html)
会費 無料
定員 200名
主催 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域

本シンポジウムは事前登録制となっております。 参加をご希望の方はこのページ下部の「事前参加登録」よりご登録ください。

プログラム

プログラムおよびポスターセッションの演題リストはこちらからご覧になれます。

12:00開場・受付開始
13:00~13:10開会挨拶
関口 智嗣 (産業技術総合研究所 理事, 情報・人間工学領域 領域長)
13:10~14:40基調講演
「ニューロリハビリテーションがもたらすパラダイムシフト」
道免 和久 (兵庫医科大学)
14:40~15:40ポスターセッション (コーヒーブレイク)
15:40~16:00講演I
「理学療法領域における臨床評価の問題点と今後の展望」
白銀 暁 (国立障害者リハビリテーションセンター研究所)
16:00~16:20講演II
「リハビリテーションとロボットにおけるモノづくりと評価—エンジニアの視点—」
梶谷 勇 (産業技術総合研究所)
16:20~16:40講演III
「リハビリテーション評価技術としての機能的近赤外分光法の可能性」
山田 亨 (産業技術総合研究所)
16:40閉会挨拶
持丸 正明 (人間情報研究部門 研究部門長)

(尚、シンポジウム終了後、17:30より懇親会を開催いたします。)

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講演概要

基調講演

道免 和久

兵庫医科大学

略歴

昭和61年3月 慶應義塾大学医学部卒
昭和61年5月 慶應義塾大学医学部研修医(リハビリテーション科)
昭和63年5月 慶應義塾大学医学部助手(リハビリテーション科学)
慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター医員
平成3年1月 国立療養所東埼玉病院医員
平成6年7月 埼玉県総合リハビリテーションセンター医長
平成8年5月 Pennsylvania州立大学およびATR Human Information Processing Research Laboratoryに留学
(計算論的神経科学、バイオメカニクス、運動制御理論を学ぶ)
平成9年5月 東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科医長
平成12年5月 兵庫医科大学リハビリテーションセンター助教授
平成17年4月 兵庫医科大学リハビリテーション医学教室 主任教授
平成17年7月 特定非営利活動法人リハビリテーション医療推進機構CRASEEDを設立(代表理事)
平成27年1月 京都府立医科大学客員教授

講演概要
「ニューロリハビリテーションがもたらすパラダイムシフト」
『ニューロリハビリテーション』とは、一言で言えば、脳科学のリハビリテーション医療への応用であり、その基盤として脳の可塑性と運動学習の概念が重要である(道免, 2015)。 中でも代表的なニューロリハビリテーションであるConstraint-induced movement therapy(CI療法)は臨床の世界を一変させようとしている。 CI療法は、リハビリテーション医療の歴史において長く議論されてきた、麻痺などの機能障害の回復か、日常生活活動(ADL)の代償的な改善か、という二元論を止揚しながら、大きなパラダイムシフトをもたらす治療法である。 すなわち、麻痺を回復させるだけでなく、回復した機能をADLに転移(Transfer)させることの両者を臨床で実践する画期的な治療法ととらえることができる。

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講演I~III

白銀 暁

国立障害者リハビリテーションセンター研究所

講演概要
「理学療法領域における臨床評価の問題点と今後の展望」
科学的根拠に基づいた判断を求めるEBR(Evidence Based Rehabilitation)の概念が浸透し、我々、理学療法の領域においても介入方法の選択に根拠を求める雰囲気が根付きつつある。 しかしながら、現状、その判断材料は不足している。 根拠となり得る信頼性の高い結果を得るためには、科学的な研究デザインや評価手法に基づく臨床研究が必要であるが、その計画立案・実施は容易ではない。 また、介入の効果をどう評価するべきか、という点も非常に難しい問題である。 現状、機能レベルの評価はよく行われるが、それだけで十分なのだろうか。 ここでは、演者がこれまでに関わった研究等を通して感じた課題を提示しつつ、その一部の解決を目指した現在の取り組みを紹介する。

梶谷 勇

産業技術総合研究所

講演概要
「リハビリテーションとロボットにおけるモノづくりと評価—エンジニアの視点—」
ロボットを活用したリハビリテーションに関する研究発表が増えている。 エンジニアとしてリハビリテーションやロボットに関わってきた経験から、最近の動向と課題に加え、ニューロリハへの期待を概説する。 モノづくりの立場では、リハビリテーションの作用機序が明確であるのか、臨床現場で合意された評価手法が確立されているのかどうかが極めて重要な課題である。 ニューロリハとの相乗効果によって、ロボットを活用したリハビリテーションにどのような可能性が期待できるのか、今後の展開を考察する。

山田 亨

産業技術総合研究所

講演概要
「リハビリテーション評価技術としての機能的近赤外分光法の可能性」
リハビリテーションでは機能回復/日常生活適応のいずれに重点を置くにせよ、その多くで可塑性と学習に由来して脳の機能的結合に変容が生じていると考えられる。 産総研では、広く生活空間を含めた状況下で脳機能活動をモニタリングするために機能的近赤外分光法(fNIRS)の高度化に取り組んできた。 こうした高度化技術を応用した近年の取り組みから、サルの内包後脚への梗塞導入前/後で運動関連領野の機能活動を計測・比較した結果を紹介し、リハビリテーションのモニタリング・評価技術としてのfNIRSの可能性を考察する。 さらに臨床応用を目指す上での今後の課題と産総研での開発現状について概観する。

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ポスターセッション発表

ポスターセッション 発表一覧

ポスター番号発表タイトル発表者
(所属機関)
1 fNIRS装置を用いたマカクサル運動脳機能の計測(1): 健常個体における時空間解析 川口拓之
(産業技術総合研究所)
2 fNIRS装置を用いたマカクサル運動脳機能の計測(2): 脳梗塞後の機能回復に伴う活動変化 肥後範行
(産業技術総合研究所)
3 直流電気刺激による感覚入力調節の光学イメージング 九里信夫
(産業技術総合研究所)
4 脳の再生を目指したリハビリ制御装置の開発 鶴田和寛
(九州産業大学)
5 マカクサル第一次運動野損傷後の運動機能回復に伴う神経回路の可塑的変化
-腹側運動前野から大脳皮質下へと向かう下降性投射経路-
山本竜也
(つくば国際大学医療保健学部理学療法学科)
6 近赤外光脳機能計測における複数活動位置推定法 田中敏幸
(慶應義塾大学理工学部)
7 マカクサル内包梗塞モデルにおけるミクログリアマーカーIba1 の発現量増加 加藤隼平
(産業技術総合研究所)
8 fMRIによる創動運動の脳活性化評価 森田能子
(岡山リハビリテーション病院)
9 Paired associative stimulationによる大脳皮質間の機能的結合性の変化
-安静時fMRI解析を用いた検討-
山本哲
(茨城県立医療大学理学療法学科)
10 fNIRSによる創動運動の脳活性化評価 和田里佳
(立花通所リハビリテーション事業所)
11 神経筋電気刺激とミラーセラピーの併用介入が麻痺手の使用頻度に与える影響
-2症例の経過比較-
唯根弘
(東京医科大学茨城医療センターリハビリテーション療法部)
12 認知的柔軟性・うつ・不安とメンタルローテーションの関連の検討 押山千秋
(大阪大学)
13 受動的下肢筋力発揮が下半身陰圧刺激中の循環動態に与える影響 山本拓也
(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
14 障害克服の現実を検証し、機序解明を試みた。 滝沢茂男
(バイオフィリア研究所)
15 「誤差ゼロ」環境下における運動経験の繰り返しが学習率変容に与える影響 棚町兼也
(茨城県立医療大学大学院保健医療科学研究科)
16 紫外線硬化樹脂点字の新規作成装置と点字触読支援具の着用効果 土井幸輝
(国立特別支援教育総合研究所)
17 運動感覚の提示による学習過程の促進
- “手取り足取り”教えたらうまくなる? -
金子秀和
(産業技術総合研究所)
18 異痛症に関与する脳活動の計測―サルモデルを用いて― 長坂和明
(産業技術総合研究所)
19 Patterned electrical stimulation(PES)の有効性の検討:PESと随意運動を同期させたリハビリテーションが有効であった下肢の単麻痺の1例 石橋清成
(茨城県立医療大学付属病院リハビリテーション部理学療法科)
20 fMRI・fNIRS同時計測データにおける脳のファンクショナルコネクティビティの情報相似性 岩野孝之
(産業技術総合研究所)
21 視覚障害リハビリテーションに資するための白杖による硬さ情報取得における学習効果に関する実験的検討 布川清彦
(東京国際大学)
22 下肢陰圧負荷刺激が大動脈-脳循環動態連関に与える影響 菅原順
(産業技術総合研究所)
23 疑似咀嚼音フィードバック技術と高齢者食事支援への応用 遠藤博史
(産業技術総合研究所)
24 座位で取り組む足関節の軽運動が与える身体的・心理的効果に関する一考察 細野美奈子
(産業技術総合研究所)

ポスター発表について

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事前参加登録

本シンポジウムへの参加をご希望の方には事前登録をお願いしております。 スペースの関係上,募集人数を越える参加はお受け出来かねますので,お早めにご登録ください。

事前登録受付はこちら → https://www.dh.aist.go.jp/Workshop/NRS2017/registration.php

事前登録は10/19(木)17時で終了させていただきます。

シンポジウム終了後懇親会を行います。 懇親会参加費は当日支払い受付にて申し受けます。

登録した内容について修正、参加の取り消しを行う場合は、事務局([javascript protected email address])にご連絡ください。

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