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【人間情報研究部門】シンポジウム

開催終了のご報告

人間情報研究部門シンポジウム2015(SHI2015)は、約300名のご参加をいただき盛況のもと開催いたしました。 また、オープンハウスにおいても熱心なご質問・ご意見をいただきました。 ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

Symposium on Human Informatics (SHI) 2015

人間機能ディープデータ駆動型の研究とその社会実装

2015年4月に、新たに「情報・人間工学領域 人間情報研究部門」が発足いたしました。 人間と社会を研究対象に据え、脳科学、人間機能計測・評価技術、人工知能と統計モデルを駆使して、人間中心のものづくりとサービス設計に繋げる研究を推進します。 この推進に向けて、ヒューマンライフテクノロジー研究部門の脳科学、人間工学部隊と、デジタルヒューマン工学研究センター、サービス工学研究センターを統合しました。

人が身につけるものや、使用するものがネットワークに繋がる時代―IoT時代―は、人間工学にも大きな変化をもたらします。 いままで実験室でしか測れなかった人間機能の一部が、現場で計測されネットワークを通じてビッグデータとして蓄積される時代の到来です。 このとき、何を測れば価値に繋がるのか、そのうち現場で何が測れるか、測れないものを補完するために実験室で何を精密に測るべきかを、議論し研究しています。 この実験室で測る精密な人間機能データを、われわれは「ディープデータ」と呼んでいます。 ディープデータがあってはじめて、限定的なセンサから得られる現場データを、顧客・社会価値に繋ぐことができます。

戦略的にディープデータを蓄積し、関係性を科学的に解明してモデル化し、製品・サービスとして社会に提供する―それが社会の中で持続的に価値とデータを産み続ける。 われわれは、これを「社会実装」と位置付け、そこまでが研究のライフサイクルであると考えています。

部門としての最初のシンポジウムを開催するにあたり、そのテーマを「人間機能ディープデータ駆動型の研究とその社会実装」としました。 感覚、運動、行動ディープデータに駆動された研究事例をご紹介します。 内部の研究報告と、社会実装にご協力いただいている連携先の方々からの報告を組み合わせました。 また、講演会終了後には、隣接する産総研臨海副都心センターでのオープンハウスを御用意しました。 研究者と個別にディスカッションいただきながら、人間工学と情報技術の融合研究最前線を知っていただければと思います。 年末のお忙しい時期と存じますが、万障お繰り合わせの上、ご参加いただければ幸いです。

情報・人間工学領域 人間情報研究部門 研究部門長 持丸正明

開催概要

テーマ: 人間機能ディープデータ駆動型の研究とその社会実装
日時: 2015年12月15日(火) 10:00~
場所: 
参加費: 無料
主催:  国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域
共催/後援: (未定)

プログラム

プログラムの構成は変更になる場合があります。

09:30開場・受付開始
10:00~10:05 開会挨拶
関口智嗣 (情報・人間工学領域 領域長)
10:05~10:35 研究講演1
「ランニング用義足の研究開発:障害者が健常者を越える未来の実現とサービス展開」
保原浩明 (人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ 研究員)
10:35~11:05 研究講演2
「行動計測とサービス品質カイゼン支援」
蔵田武志 (人間情報研究部門 サービス観測・モデル化研究グループ グループ長)
11:05~11:35 研究講演3
「映像の生体安全性に関する国際標準化と映像評価システムの開発」
氏家弘裕 (人間情報研究部門 感覚知覚情報デザイン研究グループ グループ長)
11:35~12:05 研究講演4
「触力覚技術によるライフスタイル・イノベーションの加速およびビジネス圏の形成」
中村則雄 (人間情報研究部門 人間環境インタラクション研究グループ 主任研究員)
12:05~13:20昼食休憩
13:20~14:10 基調講演
「人間機能ディープデータ駆動型の研究とその社会実装」
持丸正明 (人間情報研究部門 研究部門長)
14:10~14:40 招待講演1
「義足使用者の現状と課題」
大野祐介様,梅澤慎吾様 (公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター)
14:40~15:10 招待講演2
「PDR LSI(frizz) の開発と製品応用」
松本真人様 (株式会社メガチップス)
15:10~15:40 招待講演3
「映像の生体安全性国際標準化活動の研究成果を社会実装へ」
君島美智子様 (株式会社ユー・スタッフ 代表取締役)
15:40~15:45 閉会挨拶
15:45~16:00(移動)
16:00~18:00 オープンハウス
臨海副都心センター本館3F/4Fにてデモ・パネル展示

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講演概要

基調講演

持丸正明 (image)

持丸正明

人間情報研究部門 研究部門長

略歴
1993年,慶應義塾大学博士課程生体医工学専攻修了.同年,博士(工学). 同年,工業技術院生命工学工業技術研究所入所. 組織改編により,2001年,産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究ラボ,副ラボ長. 2010年,デジタルヒューマン工学研究センター,センター長. 同年,サービス工学研究センター,センター長(兼務). 2015年,人間情報研究部門,部門長

専門はバイオメカニクス,人間工学. 人間の形状,運動,行動,感性の計測とモデル化,産業応用に関する研究に従事. 近年は,製造業のサービス化の研究に関わる. 2008年より,ISO TC159/SC3国際議長.

講演概要
人間機能の個人差は大きく、多様です。 その多様性の分布の端の方に位置する方々―子どもや高齢者、障害者など―の生活の質(QoL)の向上を実現する産業の創成が、われわれの部門のミッションです。 このために、人間を深く知る研究と、情報技術を使ってその知識を製品・サービスに組込み社会に提供する研究を進めています。 部門の研究事例を交えながら、今、どういう人間機能データを集めて、どういう価値に繋げていくか、そのためにサービスはどうあるべきか、産業構造はどうあるべきかを論じます。

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招待講演

大野祐介様,梅澤慎吾様

公益財団法人鉄道弘済会 義肢装具サポートセンター

講演概要
外傷、腫瘍、糖尿病などが原因で下肢の切断に至った方々は、義足を用いての生活を送ることになります。 そこで重要なのがソケット(切断端の収納部)の適合性と義足での歩行獲得のためのリハビリテーションです。 当センターでの経験の中から義足使用者の現状と義足使用者が抱えている課題を理学療法士と義肢装具士の観点からお伝えしたいと思います。

松本真人様

株式会社メガチップス

講演概要
屋内ナビ向けの技術であるPDRは自蔵センサーによる相対測位技術であるため、測位演算を継続する必要があり、スマートフォンアプリケでは電池の消耗により利用時間に制限がかかる。 そのためMegachipsでは産総研と共同でPDRを低消費電力で実現するLSI(frizz)を開発した。 frizzはDSPで構成され、PDRはソフトウェアで実装されている。 このためソフトウェアを交換することでDR以外にジェスチャ、行動認識、生体センシングにも応用でき主にウェアラブルデバイスで採用されている。 発表ではLSIに限らず、海外での屋内ナビ状況についても報告する。

君島美智子様

株式会社ユー・スタッフ 代表取締役

講演概要
産総研を中心に、国内研究機関との連携により映像酔いなど映像の生体安全性に関する科学的知見の集積を進め、これを基盤として国内業界関係者との連携によりガイドラインの国際標準化を進めている。 ここでは、これら安全性という一連の研究成果をどのように社会に役立てていくのかに着目し、実際に社会に根付かせるための方策について提案を行う。

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研究講演

保原浩明 (image)

保原浩明

人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ 研究員

講演概要
近年になって開発された炭素繊維強化プラスチック製のランニング用義足は下肢切断者の運動能力を飛躍的に向上させ、中には健常者アスリートと同等の競技パフォーマンスを有する選手も登場し始めた。 本発表では産総研人間情報研究部門で取り組んでいる (1)下肢切断者が健常者のパフォーマンスを超える未来を実現する研究開発、と (2)一般義足ユーザにおける運動機会創出を支援するサービス展開の取り組み、について紹介したい。

蔵田武志 (image)

蔵田武志

人間情報研究部門 サービス観測・モデル化研究グループ グループ長

講演概要
製造・物流・サービスの各現場で、屋内測位技術を用いた行動計測に活用されはじめています。 本講演では、研究開発が国際的に盛んになり実用化も進むPDR(歩行者用相対測位)をはじめとする屋内測位技術とそれらを用いたサービス品質カイゼン支援事例について概説する。

氏家弘裕 (image)

氏家弘裕

人間情報研究部門 感覚知覚情報デザイン研究グループ グループ長

講演概要
映像メディア技術の進展に伴う利便性の向上とともに、映像視聴に伴う好ましくない生体影響の軽減が求められている。 産総研では、国内研究機関との連携により映像酔いなど映像の生体安全性に関する科学的知見の集積を進め、これを基盤として国内業界関係者との連携によりガイドラインの国際標準化を進めている。 さらに、国際標準の有効活用に向けて映像の生体安全性評価システムの開発に取り組んでいる。本講演では、こうした取り組みについて紹介する。

中村則雄 (image)

中村則雄

人間情報研究部門 人間環境インタラクション研究グループ 主任研究員

講演概要
産総研が開発した3D触力覚技術とは、リアルな触感(ザラザラ感など)・感触(手応えなど)の生成に必須といわれる「圧覚」「触覚」「力覚」の三原触を実現する世界初の技術であり、まさにそこに実体があるかのような「モノ」の存在感や材質感を提示するデジタル体感技術です。 ライフスタイル・イノベーションを加速する、スマホ・ウェアラブル端末、ゲーム・体感型コンテンツ、遠隔医療・手術シミュレータ、リハビリ、ナビゲーション、技のアーカイブ・伝承などにおいて日本の強みを活かし、新たな市場創出および雇用を拡大するビジネス圏形成を促進します。

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【終了】事前参加登録

人間情報シンポジウム2015にアクセスいただきありがとうございます。 事前登録は終了しました。 参加をご希望の方は当日会場受付までお越しください。

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