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【人間情報研究部門】シンポジウム

開催終了のご報告

人間情報研究部門シンポジウム(SHI2016)は、多数のご参加をいただき盛況のもと開催いたしました。 また、オープンハウスにおいても熱心なご質問・ご意見をいただきました。 ご参加いただいた皆様に感謝申し上げます。

Symposium on Human Informatics (SHI) 2016

第2回を迎える産総研・人間情報研究部門シンポジウム(SHI2016)は、テーマを「R&Dとお客様をつなぐ人間計測技術」と据えました。 われわれが実験室で研究してきた先端的な人間計測技術を製品・サービス使用現場に適用し、顧客の心理・特性・能力を捉えるという意味があります。 また、同時に、企業が研究開発した製品・サービスを使用する顧客の心理や特性を現場で取得することで、研究開発と顧客を繋ぐという意味も込めました。 先端的な人間計測技術を実際の製品・サービス使用現場に適用するには、(1)IoTによるセンサネットワークの普及【現場の実験室化】、(2)VR/AR技術による現場再現【実験室の現場化】という情報技術が必要です。 また、収集された多元的な人間特性データを分析して整理し、予測モデルをつくる人工知能技術も不可欠です。

シンポジウムでは、脳科学や人間工学で得られた詳細で高精度な人間特性データ(ディープデータ)とその基盤となる人間計測技術が、IoT・VR/AR・人工知能と出逢うことによって生み出された研究手法の最前線をお見せするとともに、それらを産業界に適用した事例を紹介して参ります。 顧客の潜在的な意識や行動、注意を、今、どこまで現場で測ることができるのか? 従来のアンケートやインタビューに替わる新しい手法で研究開発(R&D)と顧客をつなぐ、そのカッティングエッジを御覧下さい。 講演会終了後には、隣接する産総研臨海副都心センターでのオープンハウスを御用意しました。 研究者と個別にディスカッションいただきながら、人間工学と情報技術の融合研究最前線を知っていただければと思います。 お忙しい時期と存じますが、万障お繰り合わせの上、ご参加いただければ幸いです。

情報・人間工学領域 人間情報研究部門 部門長 持丸正明

開催概要

テーマ: R&Dとお客様をつなぐ人間計測技術
日時: 2016年9月29日(木) 10:00~18:00 (うち、オープンハウス16:00~18:00)
場所: 
参加費: 無料
主催:  国立研究開発法人 産業技術総合研究所 情報・人間工学領域
共催/後援:  サービス学会

プログラム

プログラムの構成は変更になる場合があります。

09:30開場・受付開始
10:00~10:05開会挨拶
関口 智嗣 (情報・人間工学領域 領域長)
10:05~10:40趣旨説明
持丸 正明 (人間情報研究部門 研究部門長)

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10:40~11:05招待講演1
「行動プロセスデータから読み解く顧客中心マーケティングの実践」
安田 尚司 様 (大日本印刷株式会社)

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11:05~11:20研究講演1
「行動プロセスデータを深化するVR技術」
大隈 隆史 (人間情報研究部門 サービス観測・モデル化研究グループ 主任研究員)

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11:20~11:40研究講演2
「デザインのゆるい実験によるデータから科学的結論を得る」
兼村 厚範 (人間情報研究部門 情報数理研究グループ 研究員)

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11:40~12:10招待講演2
「パーソナルIoTによるピープル・アナリティクス 2.0」
鹿内 学 様 (株式会社リクルートキャリア)
参考資料
12:10~13:20昼食休憩
13:20~13:50招待講演3
「イノベーションにおける行動観察の未来-行動観察技術の現在と計測技術への期待-」
矢島 彩子 様 (株式会社オージス総研)
13:50~14:20招待講演4
「商品開発に求められる評価技術-ホームランよりヒット率」
大住 裕一 様 (サントリービジネスエキスパート株式会社)
14:20~14:30休憩
14:30~14:50研究講演3
「顧客コミュニティにおける共感と絆の定量化-表情計測を用いて-」
藤村 友美 (人間情報研究部門 ニューロテクノロジー研究グループ 研究員)

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14:50~15:10招待講演5
「おいしさをデザインする -フレーバーデザインツールとしてのTDS(Temporal Dominance of Sensations)法-」
川崎 寛也 様 (味の素株式会社)
参考資料
15:10~15:30招待講演6
「おいしさをデザインする -料理人の視点-」
小山 進 様 (株式会社パティシエ エス コヤマ)
参考資料
15:30~15:50研究講演4
「現場を実験室化するための組み込み型デジタルヒューマン」
多田 充徳 (人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ 研究グループ長)

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15:50~15:55閉会挨拶
車谷 浩一 (人間情報研究部門 副研究部門長)
15:55~(移動)
16:00~18:00オープンハウス
デモ・パネル展示 (臨海副都心センター本館3F/4Fにて)

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講演概要

講演概要は受領したものから順次掲載いたします。

招待講演

安田 尚司 様

大日本印刷株式会社

講演概要
「行動プロセスデータから読み解く顧客中心マーケティングの実践」
店頭における商品の売れ行きは、その商品自身の魅力もさることながら、売場での商品配置や店頭販促物の有無など、場をどう作るかで大きく変化する。 売場でどのような要因が購買に影響を与えているのかを知るためには、顧客の購買体験を読み解いていく必要がある。 アイトラッキング機器などを活用した、購買行動プロセスデータから読み解く顧客中心のマーケティングを実例を交えながら紹介する。

鹿内 学 様

株式会社リクルートキャリア

講演概要
「パーソナルIoTによるピープル・アナリティクス 2.0」
企業の生産性追求と、個々人の仕事に対する意欲や満足度の追求は、テクノロジーによって両立させることができる。 私たちは、実際に働く人たちのコミュニケーション・データから、経営や人事の課題、さらには、働く人たちの課題を解決するサービスの開発に挑戦している。 いくつかの事例を紹介し、産業の中で利用されるパーソナルなセンシング・データについて概観したい。 また、顧客、企業、研究機関によるオープンイノベーションを加速させるための議論もしたい。

参考資料

矢島 彩子 様

株式会社オージス総研

講演概要
「イノベーションにおける行動観察の未来-行動観察技術の現在と計測技術への期待-」
我々は何のために行動を観察し、人を“深く知ろう”とするのか。 現在のお客様のビジネス環境は変化のスピードが速く複雑化している。 新たな価値を創造的にかつ効果的に導出していくには、自社と他社、顧客が共に今までの枠組みを新しい視点で前向きに作り直すこと(リフレーム)が必要であり、組織・文化の違いといった“泥臭さ”を含めて価値を提供し続けていかなければならない。 今回は、行動観察においては人のどこに着目し、「計測」する・できるとはどういうことかを意識しながら、イノベーションにおける行動観察の未来を皆さんと一緒に考えたい。

大住 裕一 様

サントリービジネスエキスパート株式会社

講演概要
「商品開発に求められる評価技術-ホームランよりヒット率」
企業活動の商品開発では、“イノベーティブな商品を作り、市場を驚かせて他社を凌駕しよう。”という命題達成が求められます。 テクノロジーの発達は、消費者アプローチの方法を更新し続けると思われますが、商品化成功率がなかなか上がっていないのも実情です。 バイオメトリクスリサーチによる計測の発達は商品化成功率を上げるアブダクションプロセスにとても機能すると考えますが、その他にどのような視点があればより効果的な結果になるのかを提議したい。

川崎 寛也 様

味の素株式会社

講演概要
「おいしさをデザインする -フレーバーデザインツールとしてのTDS(Temporal Dominance of Sensations)法-」
料理人が新しい料理やデザートを考えるとき、食材の風味の強さだけでなく、味や風味・触感が刻々と変化して感じられるかもデザインする。 しかし、その感覚は料理人の中にあり、他者と共有することは難しかった。 近年、味や風味・触感の経時変化を計測する新たな官能評価手法としてTemporal Dominance of Sensations(TDS)法が提案された。 そこでTDS法を、「時間のフレーバーデザイン」を見える化できるツールとして活用し、シェフと議論して商品開発に至った事例を紹介する。 さらに、料理や製品のフレーバーデザインに、どのようなツールがあれば便利か?を議論する。

参考資料

小山 進 様

株式会社パティシエ エス コヤマ

講演概要
「おいしさをデザインする -料理人の視点-」
料理人が新しい料理やデザートを考えるとき、幼少期から現在に至るまでの自分の体験や経験、そして食文化を背景として食材に向き合い、食材の特徴を最大限にいかして表現していく。 本講演では、海外のチョコレートコンクールでも評価されるクリエイティビティを発揮するためにどのような切り口で食材を選び、表現してきたかをお話しする。

参考資料

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研究講演

大隈 隆史

人間情報研究部門 サービス観測・モデル化研究グループ 主任研究員

講演概要
「行動プロセスデータを深化するVR技術」
店頭における顧客の行動をはじめ、サービス現場における人間の行動を科学的に分析する取り組みが進んでいる。 VR技術によりサービス現場とその環境における人間の行動を可能な限り再現して計測することで「実験室の現場化」を進め、実環境では困難な「変数以外の実験条件の統一」や「脳波計などより深いデータを用いた解析」などを実現する人間計測VR技術について紹介する。

兼村 厚範

人間情報研究部門 情報数理研究グループ 研究員

講演概要
「デザインのゆるい実験によるデータから科学的結論を得る」
データから科学的結論を得るためには、適切な対照群の設定や割り付けのランダム化など事前の実験計画が必要不可欠である、というのが伝統的な方法論である。 本講演では、実験計画(デザイン)が完璧でない状況であっても、妥当な科学的結論を得るために、統計的・機械学習的な手法が適用できることおよびその限界を紹介する。

藤村 友美

人間情報研究部門 ニューロテクノロジー研究グループ 研究員

講演概要
「顧客コミュニティにおける共感と絆の定量化-表情計測を用いて-」
製品・サービスは、顧客が単独で使用するのみならず、友人や家族、さらには見知らぬ他者にいたるまで、複数人で共有されることがある。 この顧客コミュニティで発生する「共感」や「絆」を客観的に計測することができれば、顧客コミュニティを拡大したり、新しい製品・サービスの開発の手掛かりとなりうる。 本発表では、人の「共感」や「絆」を理解するツールとして、表情の同調現象に着目した研究事例を紹介する。

多田 充徳

人間情報研究部門 デジタルヒューマン研究グループ 研究グループ長

講演概要
「現場を実験室化するための組み込み型デジタルヒューマン」
デジタルヒューマンとは、CADソフトと連携し、製品の操作性をコンピュータ上で評価するための身体モデルを指していた。 この狭義のデジタルヒューマンに代わり、製品や環境などに組み込むことで、製品を使用する現場でのリアルタイム計測・解析、そしてそれに基づく介入を実現するための技術が組み込み型デジタルヒューマンである。 本発表では、製品の使用価値やサービスの共創を実現する上で不可欠となるこの技術を展望する。

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事前参加登録

シンポジウム全般に関するお問い合わせは事務局([javascript protected email address])までご連絡ください。 なお、事前登録をした後でご都合が悪くなり当日参加できなくなった場合でも、特にご連絡をいただく必要はございません。

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