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研究内容

健康増進技術研究チーム

健康であることは、それぞれが自分の望む生活を送るための基盤です。 また、多くの国民が健康であれば、たくさんの働き手がいて、たくさんの買い手がいて、医療費があまりかからない社会になるわけで、社会にとっても素晴らしいことです。 産総研では、複数の研究センターや研究部門が幅広く健康増進の研究に取り組んでいます。 このなかで、われわれデジタルヒューマン工学研究センターは、身体と生活に関する強みを活かして健康増進研究に取り組みます。

研究の枠組みを図に示します。

研究の枠組み

個人の健康特性情報は、病院だけでなく、企業の健康診断やフィットネスクラブ、あるいは、歩数計のように体に身につけているものや、体重計のように自宅に置いてあるものなどで観測されています。 個人が自らの意志でこのデータをデータベースに提供することで、自分の健康特性と生活特性に応じた健康増進サービスを得られるようになります。 このように健康と生活のデータが蓄積され、統計的にモデル化されて、個人の健康増進サービスに活かされるような社会のサイクルを産み出すことが、われわれの目標です。

健康に関連するデータには、血圧とか血糖値のような変化させたい健康特性と、年齢・性別・遺伝的形質など制御はできないが健康特性に影響する因子、食事や歩行、生活時間など個人でコントロール可能な生活特性とがあります。 この3つをセットで揃えていかないと、個人の属性に応じた健康増進サービスは設計できません。 また、日常生活で観測できる健康・生活特性データには精度の限界があるため、これらと並行してラボ内で精度の高い詳細な人間特性計測を実施し、データベースを構築することも重要です。 これらのデータベースを組合せ、生活がどのように健康特性を変化させるかのモデルを計算機上に作ります。 これが、中心となるデジタルヒューマン研究です。 そのモデルができあがると、それをベースに個人の属性や生活特性に合った製品やサービスを設計でき、それを使って個人の健康特性を変化させることができるようになると考えています。

デジタルヒューマン工学研究センターでは、体形管理、メンタルストレス管理、歩行・スポーツによる健康増進の3つに焦点を絞り、身につけて健康状態を観測する技術、大規模な健康・生活特性データベースをモデル化する技術、それらを製品・サービス設計に活かす技術を研究します。

これらの製品・サービスが実用化されても、個人がそれを選択し、健康に対する取り組みを持続してくれないと効果がありません。 おそらく、いままでも、たくさんの健康増進技術が出てきたのでしょうが、それが最終的に効果をもたらしていないのは、「つづける」ことまでサポートできていないからです。 デジタルヒューマン工学研究センターでは、社会心理学的な見地から、健康増進プログラムを「つづけさせる技術」を研究します。 健康特性の変化した結果を可視化したり、体感させたり、あるいは、コミュニティ(仲間)が支え合ったりすることで、健康への取り組みを維持する技術です。

われわれは、これらの研究を企業との共同研究などを通じて進めています。 日用品産業、スポーツ用品産業、アパレル産業、健康サービス産業などと幅広く連携し、具体的な製品・サービス開発の出口を見据えて、基盤技術開発を行っています。

研究プロジェクト

体形シミュレーションと健康への取り組み維持(製品化研究、取り組み維持研究)

体形シミュレーションと健康への取り組み維持(製品化研究、取り組み維持研究)

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