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Human Body Statistica

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できること

Human Body Statisticaは、3次元形状に関する統計計算を行うソフトウェアです。複数の相同モデル化された3次元形状データについて、以下のことができます。
1)個体間の散布図をつくる
2)平均形状(散布図の中心にいる仮想形態)を計算する
3)分布の端にいる仮想形状を計算する

相同モデル化とは、どの個体もトポロジーが等しい同数の、同じ解剖学的意味をもつデータ点から構成されるよう、データ点を再構成することです。
点群・ポリゴン・相同モデル

サンプルムービー
このmovieは、以下の方法で作成しました。対象は、青年男性45名の右足です。
1)足専用スキャナINFOOTで形状を計測
2)モデリングソフトDi+で形状モデルを作成
3)Human Body Statisticaで分析し、第1軸、第2軸上の仮想形態を算出
散布図を作る

形態間距離を多次元尺度法で分析し、各尺度の得点に基づいて散布図を書きます。
散布図は、集団に適合するように製品をサイズ/タイプ分けしたり、目標集団を決めたりするときに役立ちます。
メガネフレーム「ここち」はこの機能を使って設計されました

日本人の顔の形・散布図 メガネフレーム「ここち」
平均形状の計算

文化服装学院の新しい人台 平均形態は、散布図の中央にいる仮想的な形態です。
とにかく1つの形態で集団を代表するときに役立ちます。
文化服装学院の新しい人台は、この機能を使って設計されました。

分布の端にいる形状の計算

足形状分布図 分布の端にいる仮想形状は、集団内の個人差を知るのに役立ちます。多次元尺度法で得られた軸にそってどのように形状が変化するのか、軸上の仮想形状を並べてムービーにすると一目瞭然です
軸上の仮想形態だけではなく、サンプルの95%がその中にはいるような確率楕円上の仮想形状を計算することもできます。

上にあげたサンプルムービーは、青年男性の足形態で最も個人差が大きい軸(サンプル1.avi)および2番目に大きい軸(サンプル2.avi)にそった3次元形状の変化です。
ガスマスク、メガネフレーム、膝サポータなどの製品設計にこの機能が活用されています。

ソフトウェア基本仕様
  • 動作環境:Microsoft Windows 2000/XP
  • 入力・n体分の3次元形状モデル(解剖学的相同モデル)
  • 出力・個体間の形態距離行列・多次元尺度分析の結果・平均形状モデル・多次元尺度空間における任意の仮想形状モデル
販売

本ソフトウェアは、(有)デジタルヒューマンテクノロジー社から2004年5月より販売されています。(有)デジタルヒューマンテクノロジー社は、産総研ベンチャーです。

文献

Mochimaru, M. and M. Kouchi: Statistics for 3D human body forms. SAE Digital Human Modeling for Design and Engineering International Conference and Exposition, 2000.
Mochimaru, M. and M. Kouchi: Statistics for 3D human body forms. XIVth Triennial Congress of International Ergonomics Association and Human Factors and Ergonomics Society 44th Annual Meeting, 2000.