研究内容人に合わせるデジタルヒューマン

正確に・精密に・隠れなく・瞬時に、体の形を測る

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人体形状データ収集に向けて
人のかたちを計測することで、日本人のかたちのばらつき具合が分かります。それにより、体にフィットする製品のサイズ調整を検討し直したり、あるいは、サイズ分類(S/M/Lなど)を見直して、少ないサイズ分類でより効率的に日本人のかたちのばらつきをカバーするような設計を実現できます。人の体のサイズとかたち(シェイプ)の情報は、日本人の体にあったモノ作りを支える基盤なのです。
計測装置の開発仕様
対象物に光などを当て、別の方向からカメラで見ることで対象物のかたちを計測する装置があります。特に、人間の体の形を測ることに主眼を置いた装置も開発されており、ボディスキャナと呼ばれています。ところが、実際にこれらの市販装置を使ってみると、以下のような問題があることが分かります。
  • 精度が不十分
  • データの密度が不足
  • 脇の下、股下、耳の裏、足の裏など製品設計に必要な部分が陰になって計測できない
  • 計測時間が10秒以上もかかって計測中 に体が動いてしまう
そこで、以下の仕様をもとに、上記問題を克服するボディスキャナを試作することにしました
  • 全身で精度1mm、頭部で0.5mm
  • 隠れ部位を大幅に低減
  • 計測時間を1秒程度に
最速の人体形状計測装置
頭部計測装置【日本電気(株)】
合計12台のカメラを備えて死角をなくしながらも、0.93秒で頭部の3次元形状を計測できます。正弦波状の可視光を投影して、形状を計測する方式で、精度0.5mm、計測密度1.0mm。
NEC頭部計測装置
全身計測装置【(株)浜野エンジニアリング】
合計12台のカメラを備えて死角をなくしながらも、1.8秒で全身の3次元形状を計測できます。マルチスリットレーザ光で、形状を計測する方式で、精度1.0mm、計測密度2.0mm。
浜野全身計測装置
文献
  1. 持丸正明, 河内まき子, 大矢高司: 人体形状の高速・隠れなし計測装置の開発, 第19回センシングフォーラム, pp.47-52, 2002