研究内容人に合わせるデジタルヒューマン足の形態特徴と適合靴

あなたの足は標準型?それとも扁平型?

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足の3次元形状特徴分析

足底の輪郭線による分析は直感的ですが、あくまでも平面的・2次元的な分析です。われわれの足は、複雑な3次元形状をしているわけで、最終的には3次元の形状分析をしなければなりません。そこで、われわれは1990年〜1991年にかけて約50人の被験者の足部3次元形状を計測しました。計測に利用したのは、GRASPという3次元形状計測装置です。計測したデータを足軸に直交する断面に切り分け、断面の傾きや幅、高さ、さらに足部輪郭図での舟状骨(Navicular Bone)の出っ張り具合など、数多くの形状パラメータを計算し、統計処理しました。

足の3次元形状特徴分析
日本人の足形状のステレオタイプ

形状特徴パラメータを主成分分析した結果、足部形状の個人差のうち、最も重要なものは図に示すような2タイプの足型を区別するようなものであることが分かりました。1つは図中の赤い線で描かれたようなタイプで、甲が高く足軸がまっすぐで、後ろから見たときに踵が内側に倒れ込まないような足形状です。これを標準型と呼ぶことにしましょう。もう1つは、甲が低く足軸が曲がっていて、後方から見たときに踵が内側に倒れ込んでいるような形の人です。図中の青い線が代表例で、いわゆる扁平足です。足というと、標準型のような形状を自然に思い浮かべてしまうせいか、市販の靴型は標準型の足に合うように設計されているようです。扁平型の人がこの靴を履くとなにかと不満が募るのも当然といえます。

標準型と扁平型