研究内容人に合わせるデジタルヒューマン足の形態特徴と適合靴

若い人の足は細身になっている

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日本人の平均足サイズ

足のサイズの分布は、靴の生産計画に大きく関連しています。消費者を満足させるために、どのサイズの靴をどれくらい揃えればいいのかということで、生産を効率化できます。足のサイズのばらつきは大きいのですが、その分布はおおむね正規分布です。下に、日本人成人のサイズの平均と標準偏差を示します。これらのデータは、日本皮革産業連合会(JLIA)で1987年に行った調査の結果と、製品科学研究所(IPRI)で1991〜1992年に400人以上の20歳前後の成人を計測した結果に基づくものです。

日本の成人男子(18-60歳)の足長は21.1〜28.7 cm、足囲は19.0〜30.2 cmの間に分布しています。

男性データ

日本の成人女子(18-60歳)の足長は19.4〜26.3 cm、足囲は19.8〜26.3 cmの間に分布しています。

女性データ

なお、足長が同じならば、女性の足は男性の足よりも細いのです。

足のサイズ分布
足のサイズ分布

図は日本皮革産業連合会が1987年に行った調査の結果に基づく足のサイズ分布です。成人男子で最も多いのは25EEであることがわかります。成人女子では23Eでした。足長の大きな人や小さな人、あるいは非常に足の幅が広い人や狭い人は、自分に合う靴を見つけるのが困難だと思います。それはこの分布を見てわかるように、そのようなサイズの人の数が少ないからなのです。工業製品は、すべてのサイズをカバーできるように考えられていますが、現実的には生産流通などのコストの関係で、人数の少ないグループに適合する商品はなかなか見つからないのです。

年齢によるサイズ分布の違い
世代ごとのサイズ分布

日本人の平均身長は、この100年間で10 cm以上も伸びました。足のサイズもこの100年間で大きく変化しています。ですから、計測したデータにも世代間格差があるわけです。図に、若い世代と壮年以上の世代のサイズ分布を示します。若い世代では、灰色の部分の人数が多くなっています。これは、若い人の足が長く、そして細くなっていることを示しています。若い人をターゲットにした靴の場合は、全体平均よりも大きく細い靴を多めに生産する必要があるということです。
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