研究内容人に合わせるデジタルヒューマン足の形態特徴と適合靴

日本人の半分は足が曲がっている?!

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2次元足形状特徴

足の形の特徴を調べるために、足の輪郭図の中心軸の曲がり具合を評価しました。足の輪郭図は、図のようなスクライバーという道具を使って、足の下に敷いた紙に写し取られます。

スクライバーでの計測

この輪郭線形状をスキャナで読みとり、輪郭線画像の骨格化という処理を行います。これは、画像処理の一手法で、輪郭線の中点に相当するような点列を得ることができます。この点列を、3つの区間に分割して、それぞれ回帰直線を求めます。この回帰直線のなす角度が前方屈曲角度(Anterior Flexion Angle)、後方屈曲角度(Posterior Flexion Angle)です。特に、後方屈曲角度は、踵の振れと、土踏まずのちょっと上にある舟状骨という骨の出っ張り具合を評価するのに適した指標です。

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後方屈曲角度の分布

日本皮革連合会が1987年に採取した足の輪郭データに基づき、日本人男女合わせて約1000人の足軸屈曲角度を調査しました。踵のふれを示す後方屈曲角度は、男子の平均が8.4°、女子の平均が8.2°で、標準偏差はそれぞれ4.03°、3.79°でした。後方屈曲角度の分布と、代表的な輪郭図を図に示します。実に、日本人の半分の人が、曲がった足軸をしていることになります。現在市販されている靴の靴型は、すべて足軸がまっすぐで、この分布図でいうと左端の人に適合するような靴型だと言うことになります。踵が大きく振れているような人(右端に近い人)が、この靴型で作られた靴を履くと、踵の部分で靴を履き、指先の部分で形のずれを吸収しようとしますから、小指側が当たって痛いというようなことになります。心当たりがありますか?あなたの足軸も曲がっているのかも知れません。

後方屈曲角度の分布