画像ベースレンダリングのためのAJAXライブラリ

— AJAX Platform for Image Based Rendering in Cloud Computing —

このプロジェクトでは,Webブラウザで画像ベースレンダリングを実現するソフトウェアを開発します.画像ベースレンダリングは,2次元画像の補間によって擬似的な3次元的な映像を合成する,3Dコンピュータグラフィクスの手法です.この方法は古典的な3Dグラフィクスの手法と比べて,3次元モデルの復元が不要,写実的な映像を簡単に合成可能,表示アルゴリズムが単純,といった利点があります.現在開発中の表示ソフトウェアはJavascriptで作成されており,追加のプラグインを用いることなく,様々な環境で3Dグラフィクスを利用できます.今後は,手持ちカメラで自由に撮影した写真,あるいはビデオ映像を元に,誰でも簡単に3次元グラフィクス映像を作成するソフトウェアを開発していく予定です.

デモ

注意: 以下のデモではJavascriptを用いています.ブラウザの互換性の問題により正しく動作しない可能性があります.推奨ブラウザはGoogle Chrome です.Windows XP SP3 英語版のInternet Explorer 7.0,Firefox 3.0,Safari 3.0,Chrome 7.0,iOS 4.0で動作を確認しています.

このデモでは,WebブラウザとJavascriptによる画像ベースレンダリングを体験できます. マウス操作によって,視点と焦点面の位置を変更できます. 円周上の視点から中心に向かって撮影された画像を利用して,静止物体を全周から観察することができます. ソフトウェアの実装にはHTMLのみを用いているため,FLASHや他のソフトウェアと異なり,ブラウザの基本機能だけで写実的な画像を合成することができます.

こちらのページでは,空間中の任意の視点位置・方向で撮影された画像を元に,自由視点における3次元映像を合成可能です.画像合成を高速化するために一部,HTML5.0の機能を利用しています.

光線空間の動的パラメタ変更によって仮想カメラの開口を変更することによって,合成画像の仮想的な被写界深度を変更できます.これによって,遮蔽物を透過して背後にある物体の鮮明な映像を合成するといった応用が可能になります.

光線空間の時系列を表示することによって,任意の時刻における,任意視点の仮想3次元映像を合成する事ができます.このデモでは,ネットワークを通じて時系列映像を連続的に取得しているため,正しく表示するためには高速な計算機とネットワーク接続が必要です.

資料

2009年10月20日と21日に開催されたオープンソースカンファレンス2009 Tokyo/Fallでの発表資料です.PowerPoint 2007形式のプレゼンテーションファイルはこちら

謝辞

このプロジェクトは2008年度下期未踏IT人材発掘・育成事業の支援を受けています.本事業におけるソフトウェア開発は,開発者の本務とは独立に実施されています.公開されている事業内容は公募結果のページから入手可能です.